›August 22, 2004

「あなたは絶対!運がいい」を読んで考えたこと

Category: 幸せ , 読書メモ / 0 Comments: Post / View
あなたは絶対!運がいい
浅見 帆帆子

発売日 2001/09
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この本の主張は明快。著者の主張する「本当の『プラス思考』」さえすれば、だれでも運のいい人になれる(ていうか、叶わない望みはない)というのがこの本の主題である。著者自身が若い女性であり(執筆当時24歳)、10~30代女性向けにわかりやすく読みやすく書かれている。ちょっと装丁が恥ずかしいので野郎が本屋で買うには買いにくいが、男性にもオススメなのでぜひAmazonで買ってください(商売根性)。

それはともかく、
この本のような成功哲学に関する本を読んでいると、どうも品質工学とダブる気がするんだよね。で、「あなたは絶対!運がいい」を題材に品質工学と幸せとの関係を考えてみたい。

まず、浅見さんの主張から。

「本当のプラス思考」とは、「まわりの事柄に関係なく、積極的に、自分の心の中をプラスの意識(プラスのパワー)でいっぱいにする」ということです。(p.24)

ここでのポイントは浅見さんが(偶然にも)的確に「パワー」という言葉を使ったこと。パワー(=力)というのは次元で言うと エネルギー/時間 である。
このエネルギーとは、例えば「品質工学入門」p.21で言われているような、

技術には目的があり、その目的を達成するために、技術に固有する働きがあるはずです。それは基本的にはエネルギーの入出力関係として表せる

といった、品質工学で言う基本機能に相当するのではないか。すなわちプラスのパワーというのは人間本来の基本機能なのではないか。
というのが俺の考えだ。

そう考えると、浅見さんのこの言葉がすんなりと理解できる。

「解決するために考える、うまく解決するだろうかと心配する」実は、これは問題解決からどんどん遠のいているのです。(p.33)

品質工学のフィルターを通して理解しようとすると、田口先生の有名なこの言葉とダブるのではないだろうか。
品質を改善したければ、品質を測るな

ね!?

で、このプラスのパワーのつくり方を浅見さんはいろいろ紹介しているが、一言で言ってしまえば「よいこと」をすればいい、ということである。
俺流に解釈すると、こうなる。
人間は「よいこと」をするために生まれてきた(=基本機能)
因果律が逆だったんだね。「よいこと」をするために生まれてきたんだから、「よいこと」をすればどんどん運が良くなるのは当たり前だよね。

科学的に解釈したくて「人間」という単語を使ったが、浅見さんの本を題材にしているのだから最後はこんな感じに締めくくろう。

あなたは「よいこと」をするために生まれてきたんだよ

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